光と影をラグにのせる、色の実験

Cloth

私のパンチニードル・ラグフッキングの作品づくりに欠かせないのは、自分の手で染め上げたウール糸や布たちです。

私は絵を描くことがあまり得意ではありません( ;∀;)
真っ白な紙に線を引こうとすると、どうしても手が止まってしまう。
そんな私が、どうしてラグ作りという表現にこれほど夢中になったのか。

それは、手染めの糸たちが、私に「光と影の描き方」を教えてくれたからだと思うんです。

家族と出かけた先で見上げた空の青、木漏れ日が揺れる葉の緑、心に染みる夕日のオレンジ。
「あの時に見た色を、どうやったらウールで再現できるだろう」
そう思ってお鍋で糸を染めるのですが、ここからが実験の始まりです。

アトリエのライトの下で「これだ!」と思った色も、一歩外へ連れ出してみると、全く違う表情を見せることがあります。

だから時には、ブルーシートと糸を持って外へ飛び出します。
太陽の光の下で糸を並べてみると、室内では気づかなかった色の深みや、影の濃淡がはっきりと見えてくる。 「あ、この影の部分には、もっとグレーを混ぜた深い青を重ねなきゃ、あの立体感は出ないんだ」
そうやって自然の光に照らされて初めて、納得のいく答えが見つかったりします。

市販の糸を一色置くだけでは出せない、手染めならではの「色の重なり」。
家族との思い出の景色を、太陽の光の力も借りながら、一針ずつラグの上にのせていく。
素材と対話しながら「これだ!」という色を見つける時間を、これからも大切に届けていきたいと思っています。

パンチニードル・ラグフッキングなど、初心者の方から楽しめるレッスンをご用意しています。

教室に通ってくださっている生徒のみなさまから届いた、温かいメッセージをご紹介します。

レッスンへのご相談や、作品に関するお問い合わせなど、どうぞお気軽にお寄せください。